ロボットづくりに取り組んだ4年間が将来の道しるべに
授業や卒業研究だけでなく、「モノづくりセンター」で2足歩行ロボットのプロジェクトにも参加するなど、ロボットづくりに夢中な4年間を過ごした知能機械工学科4年の内村健太郎さん。
その4年間の積み重ねが内定へとつながった内村さんに話を聞きました。
Profile
工学部 知能機械工学科4年
内村 健太郎さん(鳥栖工業高校 出身)
カワサキロボットサービス株式会社 内定

『4力学の学びとロボットの研究が就活での強みに』インタビュー動画
大学ならではの学びとロボットづくりにハマる日々

知能機械工学科を選んだ理由は、「興味があった機械やロボットについて学べるだけでなく就職率も高かったから」と内村さん。

犬のぬいぐるみをかぶせたユニークなロボットが、内村さんが担当した犬型ロボット。自分がつくったロボットを実際に子どもたちが扱う様子を間近で見ることができた貴重な機会となりました。
――知能機械工学科に入学したきっかけは?
内村:小さい頃から、「将来は人の役に立つ、人を助ける仕事がしたい」という思いが強く、またモノづくりへの興味もあったので、工業高校に入ったんです。
その後、進学は考えず高い目標をもって就職活動をしたのですが、自分が希望する企業の内定はもらえませんでした。
そこで「今の知識だけではダメなんだ」と痛感し、もっと深く学ぶために福岡工業大学に入ることを決意したんです。
――2足歩行ロボットのプロジェクトではどんな経験ができましたか?
内村:高校生の時にNHKのロボカップを見て以来、「自分もこんなロボットをつくってみたい」と興味を持つようになりました。
モノづくりセンターの2足歩行ロボットプロジェクトに入ったのは2年生の時。友だちに誘われたのがきっかけです。
CADを扱ったりロボットをつくるなどさまざまな活動をしましたが、中でも楽しかったのがエンターテインメント型のロボットをつくったこと。お手やおかわり、しっぽを振るといった犬の動きをするロボットをつくり、子どもたちにコントローラをもたせて実際に動かしてもらうという体験イベントを経験しました。
ロボットって子どもにとっては胸をときめかしてくれるもの。目をキラキラさせながら楽しんでくれたのがとても印象的でした。
資格も授業も研究も。4年間の積み重ねが内定に
――どんなことが志望企業の内定につながったと思いますか?
内村:知能機械工学科の授業で学んだ4力学(流体力学・熱力学・材料力学・機械力学)の基礎がしっかり身についたことと、大学に入ってから取得した2つの資格の存在が大きいかなと思います。
機械保全技能士2級と機械加工旋盤技能士3級です。
内定をいただいた企業はロボットのメンテナンスを行っている会社なので、特に機械保全技能士はポイントになったのではないかと思います。
また、研究室では「パラレルワイヤーロボット:次世代産業用ロボット」という研究を行っているのですが、内定をいただいた企業でもそうした研究を行っているようで興味をもっていただくことができました。
――今後の目標を教えてください。
内村:内定先にはシステムエンジニアとして入る予定ですが、最先端のロボットを使えるのことがとにかく楽しみですね。
介護用ロボットってすごいな、といつも思っているので将来何らかの形で関われたらうれしいです。
自分の経験を通した、大学の学科選びや研究室選びは本当に大事だと実感しています。
やりたいことや就職したい企業に関係あるものを選ぶと道が拓けるはずです。
知能機械工学科は取得しなければならない単位も多く、課題もたくさんあり大変ですが、乗り切れば必ず理想の未来に近づけますよ!
内村さんが研究しているのはパラレルワイヤーロボットを制御する最新小型コンピュータによるプログラミング。この研究も志望先の企業からの内定を得たきっかけになりました。
大学の専用サイト「在学生の方向け内定報告書検索システム(SUGOOLE)」には、先輩方の就職活動の際の情報がいっぱい。それぞれの企業に対してどんな就職活動の対策を行えば良いかなど、有力な情報を集めることができるため、内村さんも大いに活用したそう。